上保晃平、斎藤茂洋
千葉県野田市内の休耕地などに市に無許可で土砂を搬入して盛り土をしたとして、千葉県警は28日、ともに「竹内興業」共同代表の男2人を野田市残土条例違反(無許可特定事業)の疑いで逮捕したと発表した。土砂は最大17メートルの高さまで積み上がり、市は勧告や停止命令などを計27回出していたが、同社は応じなかったという。
地形どんどん変わった 近くに民家も
休耕田や草地は、わずか8カ月で土砂の「山」となった。
近くの男性(77)が、土砂搬入に気づいたのは2021年10月。ダンプカーが毎日50~60台来て、地形はどんどん変わった。
男性はすぐに市に通報したが、搬入は止まらず、隣接する県道や市道に迫るような盛り土に。近くには民家もある。「崩落が心配だ」
市によると、地権者は17の個人と法人。同社側が「工事用重機の置き場にする」として持ちかけ、一部の地権者は承諾したが、承諾をしていない地権者もいるという。
県警によると、地権者の男性が提案されたのは、くぼ地を埋めるための60センチの盛り土だったという。県警は21年11月初旬から約50日間で、のべ約3300台のダンプカーの土砂搬入を確認した。
搬入された土砂がどこから来たのかは不明だ。県が調べたところ、産業廃棄物の可能性は低いという。
市と県、県警は連携して搬入…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル